寝具メーカーや関連販売店に勤務されている方から人気の資格が、特定非営利活動法人・日本睡眠環境研究機構の実施している睡眠環境診断士です。
寝具と人体、寝室の3つをテーマに掲げ、それらが睡眠環境とどのような関係性にあるのかを総合的に診断するスペシャリストが睡眠環境診断士となります。また活動・健康・快適という課題から、日中の健康的な活動及び夜間の快眠を探っていきます。
睡眠環境診断士資格の学習内容と試験の概要
資格取得方法は、睡眠環境講座という養成講座への参加が必須となります。開催期間は3日、最終日に実施される認定試験に合格すると、睡眠環境診断士の認定が受けられます。
開催は年2回、参加費は8万円、募集人数の上限が各回30名に設定されています。定員に達してしまうと、参加はできませんので次回開催まで待たなければいけません。例年、睡眠環境講座の開催は上期・2月から3月、下期・8月から9月となっておりますので、睡眠環境診断士になりたい人は募集締め切り前に応募しましょう。
睡眠環境講座では、熱移動の基礎や体温調節系の機能、不眠と生活習慣病、寝具の性能評価、寝室環境の調査、睡眠経過の調査などを学んでいきます。噛み砕いて講義内容の一部を説明すると、昨今問題視されている子供の集中力低下や突然キレる事象が、実は睡眠と関係しているという話。快眠を得るためには、室内温度や湿度をどれくらいに保つことがベストなのか、を科学・数学的な側面から理解していきます。
開催期間は3日と短期講座になりますので、スケジュールはかなりハードです。1日目は10時30分から挨拶が始まり、約1時間の講演が17時30分まで立て続けに行われます。2日目の講演は9時から16時、17時から懇談会が始まります。最終日も9時から講演がスタートし、15時まで続けてカリキュラムを進めていきます。
そして16時から17時半に認定試験です。講演の間には、小休憩及び食事休憩もありますが、朝から夕方まで椅子に座り授業を受けます。
寝具や寝室が人体にどういった影響をもたらすのかを勉強しますので、参加講師は理工学分野で活躍されている大学教授ばかりです。数字に弱い人にとっては、やや高度と思える内容ですが、ポイントをきちんと抑えれば合格は困難ではありません。
日本睡眠環境研究機構にて、睡眠環境診断士の合格率は発表されていないです。ただし、参加者の意見を見聞きする限りでは、受講者全員が合格している時もありますので、難易度は低い資格だと言えます。関連する睡眠改善インストラクターや睡眠健康指導士の資格を保有されているのなら、余裕を持って合格できる資格です。
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